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屋上菜園 調理クズを肥料に
■Y家の挑戦
Y家では、改築を機に5坪ほどの屋上菜園スペースを確保。菜園を始めて3年ほど経過した昨日(2月23日)、かわいらしい苺の写メールを送ってくださいました。

「いただきました苺苗から、やっとできました。甘みたっぷり・美味しい苺のご報告です。」
Y家からはすでに数種の『実物』も頂戴していますが、PR通り《笑》、甘くて美味しい野菜たちでした。

■調理クズを肥料に
そんなY家の肥料は調理不要物が中心。ひとつは野菜クズと“市販ぼかし”を混ぜてバケツを利用して作る「ぼかし堆肥」、もうひとつは「米のとぎ汁」。肥料はこの2つ《プラス牛糞少々》で間に合っているそうです。ぼかし堆肥の評判については、他の菜園愛好者からも、とても良いとの感想を聞きますので、まだ試されていない方は是非お試しを!(注)

■ぼかし堆肥の作り方
ぼかし堆肥を作るには密閉バケツが必要です。市販の専用バケツを購入すれば便利ですが、安上がりに済ませたい場合は、Y家の専用バケツ作り方↓を参考にしてくださいね。 

1 蓋付バケツと、同サイズのバケツを合わせて1セットとして、2〜3セット用意。
2 蓋付バケツの底数箇所に水が落ちる程度の穴をあける(熱した金串などで)。
3 蓋付(穴あき)バケツを上段、穴なしバケツを下段にセットする。
4 小さくした野菜クズと“市販ぼかし”をよく混ぜ→バケツ上段に入れ→上から平らに押して空気を抜き→蓋をして密閉する。
5 時折、バケツ下段にたまる水分(液肥原液)を取り出し、50倍〜500倍に薄め→液体肥料として使用する。
6 上段の野菜クズは、春秋2〜4ヶ月、夏1ケ月(発酵完了の目安)で取り出し、堆肥として埋める(冬場は発酵が遅いため、Y家では、ぼかし堆肥を作らない)。
7 バケツが野菜クズでいっぱいになったら、別セットで同様の作業をする。(注) 

注:
1.参考商品:元祖イーエムぼかし(米ぬか・有効微生物・もみがら・かんきつ類の皮入り)600グラム入1袋315円(東急ハンズ)
2.バケツ:100円ショップで2セット分600円、3セット分900円(市販専用バケツ2個3400円前後)
3.液体肥料の希釈倍率:Y家では倍率にこだわらず、大雑把に薄めている。
2011年02月24日更新
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ベランダ菜園 (4) 調理ごみの種を生かす
■前回感想
・有機菜園から野菜を入手しているので、早速、根っこ栽培を始めてみます。
・じゃがいもの芽に上下があるとは知らず、もう植えてしまいました。

■先ずはチャレンジ
有機栽培の野菜は、味もさることながら根っこもしっかりしているので、是非とも生かしたいものです。生命力の強いじゃがいものこと、春に向かう季節で充分な陽当たりがあれば、逆さに植えてしまっても少々の遅れで伸びるのでは? 結果を楽しみに!

■調理ごみの種を生かす
ピーマン・トマト・ゴーヤ・かぼちゃなど……調理後に捨てられる運命の種も、ベランダで育てて収穫できます。緑の多いゴーヤなどは、夏のグリーンカーテンとしてもお勧めです。

我家では、ゴーヤ・かぼちゃの種は日干しして乾燥→密封ポリ袋で保存→翌年春に植えています。そのほかの種はそのまま無造作に土に混ぜ→いくつか出てきた芽から丈夫そうなものを選んで育てる超簡単栽培法。苗になれば市販の苗と同じ扱いです。自家栽培したピーマンの葉は柔らかいので、実の収穫後につまんで、炒めて箸休めに!!

■栽培結果
上記4種の種については毎年、料理ごみの種から育てていますが、期待する量を収穫できています。ミニトマトに関しては、数年前に市販の苗を購入、同時栽培して収穫量や味を比べたことがあります。

その結果、収穫量・味ともに市販の種との差はありませんでした! たった一回の比較でしたけど、調理ごみから生まれたミニトマトの、たわわに実った姿を眺めては、満足感に浸ったものでした(笑)

■生かせる不用グッズ
1 ホタテ貝殻:マジックでメモ書き、ミニシャベルとしても。
2 スーパーのカゴ専用買い物袋:スーパーのカゴと同じ大きさに作られた買い物袋。
カゴ内側に袋をセットした状態で鉢容器として使う。カゴと同サイズなので安定性があり容量大、軽い、たためる、土を漏らさずに水を排出する。
《参考価格:ダイエーで1000円前後》
2011年02月17日更新
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ベランダ菜園(3)
前回質問:
葉物野菜:どのくらいの期間で収穫できますか? 収穫のとき根を残せば再収穫できますか。再収穫は何回くらい可能ですか?
種芋:食用で売られているものは種芋にならないとか聞きましたが?
ハーブ栽培:ミントやパセリも、ベランダにあれば助かります。

■収穫期間と再収穫
収穫期間:季節で違い、陽当たり次第。春以降は成長早し(1〜2ヶ月)。上部から少し切って使い、そこから更に伸ばす!根だけ残す場合は、茎部1〜2センチも残す。

再収穫:泥ネギの場合、私の経験では3回目ぐらいから根っこが大きくなりすぎて収穫率が下がったため、2回収穫を目安に、新しい泥ネギ購入のタイミングで植替えていました。

■種芋のこと
全種類を試したわけではありませんが、我家の料理用じゃがいもで保管中に芽を出したものは大丈夫でした。園芸店扱いの種芋と収穫量を比較するのでなく、料理用で芽を出してしまったものを、もったいないので生かしたい、楽しみたいという時などにどうぞ!

暖かい場所で長期間経過しているのに、いつまでも芽が出なければ、種芋向きとは思えません。じゃがいもを植える時は、4つ割した後に、上下を間違えず、芽が伸びている方向を上にして、埋めてくださいね。

■鉢の工夫
葉物は市販のプランターで充分。じゃがいもやごぼうなど根菜類は深く大きな鉢(容器)が必要。ベランダでは排水溝を詰まらせないことが大切なので、土を外に出さずに排水・通気が十分な容器を選ぶこと。その点、不織布素材の買物袋(袋)や買物カゴ(カゴ)はおすすめです。袋をカゴの中に置く→土を投入→種芋や根っこを植える→土が乾かない程度に水やり→栄養(鶏糞など)は芽が伸びた頃にひとつまみを、四隅に置く。(注)

土の再生:使用後の土に茶ガラや野菜クズ・洗った卵ガラを加え、袋外側から揺って混ぜる(土がはみ出ずに済む)→陽当り良い所で夏1ヶ月、冬2ヶ月放置→柔らかい土に!

■ミント苗とパセリ種
ミントは多種あって栽培がラク。苗を大きめの鉢に植えておけば、越年して成長します。
パセリの種は評判良い園芸店で、高くても発芽率良い種を選ぶことが、結局は安上がりに!

(注)不織布素材の買物袋100円、プラスチック製の買物カゴ300円(ダイソー調べ)
2011年02月10日更新
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ベランダ菜園(2) 土と野菜の根っこ
前回ご感想から:ネギのしっぽが育つとは想像できませんでしたが、早速やってみます。土の入れ替えはよく解りません。都会育ちの場合、土は永遠にそのままでいいと思っている人も多いようです。土は一回収穫したら替えるのか、2回までOKなのか、そのあたりが解らないのです《要旨》。

■土の準備
健康な野菜は健康な土から育つ! 身近にある土の良し悪しが不明なら、園芸店に相談するか、初回は"腐葉土"を使ってください。

■土の入れ替え
一般に、栄養のある土は黒くて柔らかく、栄養がなくなった土は茶色で硬い。花や野菜に土の栄養をとられて茶色に硬くなった土でも、お茶ガラや細かい野菜くずなどを入れ混ぜて1《夏》〜2ヶ月《冬》陽にあてれば、再び黒く柔らかい土になります。植え始めと終わりに土を見れば違いが解るものの、写真を撮って比較すれば、違いがはっきり解るはず。美味しく栄養ある野菜作りが目的なら、土は収穫ごとに入れ替えたいものです《前回参照》。

■野菜の根っこ《成長点》
成長点とは、葉物では茎とひげ根の間、根菜類なら茎と食用部の間のこと。
調理の際、葉物は成長点の上下2センチ、根菜類は成長点の上部2センチ、下部1センチほどを、菜園用に切り残しておく→ 土に穴を掘って埋め、根っこが見えない程度にそっと土をかける。→水やりと、時には栄養補給をして、成長を見守りましょう!

■いろいろな根っこ
わが根っこ栽培では、ネギを皮切りに、根三つ葉、せり、かぶ、大根、人参、ごぼうのほかに、保管中に芽が出てしまったジャガイモ、サツマイモまでを体験。

・ネギ、根三つ葉は、一年中重宝するお勧めもの
・せりは繁殖力大
・かぶ、大根、人参は葉部分のみ、最高20センチぐらいまで成長
・ごぼうはスーパーのカゴを鉢として食用部25センチまで成長、市販品よりやわらかく美味
・じゃがいもは縦に4等分して植える。4分の1個相当が5〜10個に

小さなベランダで体験できる"命の循環""おらが菜園"♪

付:前回紹介した不織布の代わりに不要レースカーテン(ポリエステル素材)も役立つ。
2011年02月03日更新
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