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コラム 2004/07/23 08:20更新

考え直して欲しい 生協のエコ戦略

わが町の生協では、買い物客にレジ袋をサービスせず、欲しい人は一枚10円で購入することになっている。だから買い物する人の殆どは買い物袋を持参しているし、買い物袋を持参しない人は、店の脇に積んである空箱に商品を詰めて車などで持ち帰っている。私の知る限り、この生協はもう20年近くレジ袋有料制を採用しているが、利用者から不平を聞いたことはない。お店のエコ戦略を利用者に徹底させることは、その気になれば出来ることなのだ。

反面、生協で買い物するたびに首をかしげることも多い。今日は、レジの手前〔つまり一番目に付く場所〕に"今日のお買い得商品"として、塩素系漂白剤が600ml入り188円で陳列してあった。同じ漂白剤でも塩素系よりはるかに生態系にやさしい酸素系漂白剤が500ml入り250円前後で売られているので、「塩素系商品は塩素ガスが出て有害」であることを知らない消費者は、"生協おすすめのお買い得商品"塩素系漂白剤を購入してしまうだろう(死亡例もあったほどなのだが)。

生協というところは、有害商品から環境配慮商品まで何でもありの店である。生協役員の弁によれば「他企業商品と生協商品とを並べて販売し、選択は消費者に任せる」のだそうだ。また"生協開発商品"にも、環境ホルモン作用など有害性が指摘されている商品が少なからずあるのだが、これらについても「選択は消費者に任せる」ということなのだろうか?

全国に千万単位の会員がいる生協の開発・販売戦略は、当然ながら日本社会のエコ度に大きな影響を与える。生協はこうした社会的位置にあって、いつまでも「選択は消費者に任せる」で良いのだろうか。100歩譲って、消費者に選択を任せるとしても、そのための情報提供を生協はきちんとしていない。生協は、食材の産地表示を徹底して消費者に選択の判断材料を提供しているように、住関係商品についても、利用者が環境に配慮した商品選びができるような情報提供や配慮をすべきだろう。

また最近では、ごみになりやすいチケット類や割引レシートなど、次から次へと買い物客に配りまくっている。例を挙げればキリがないのだが、こうしたサービスは、カードの金額累計額によって割引するとか、レジ機の操作を工夫するなどで解決できることなのだ。

ごみを減らすことから始まった生協のレジ袋有料制は、やれば出来るという良い例である。生協はこの精神を発展させて、レジ袋など容器包装類だけでなく、ごみの総量や、有害商品を減らすという方向で、エコ戦略を考え直して欲しいものだ。

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