原発事故以降半年を経て、魚の放射能汚染は予想通り生態系上位へと移行・・・魚の買い物には神経を使っているとの声が、実に多くあります。
買い物時の不安をなくすには、当然のことながら検査と表示の徹底が不可欠ですが、検査基準値「暫定基準値」が非常に緩い上に、魚の産地表示が「漁獲海域」でなく「水揚げ港表示」では、安心して買えるわけがありません。
でも、不安を抱えて過ごすよりは、行政やお店に声を届けて事態を改善していくほうが賢明。魚の漁獲海域表示実現も、大勢の声が行政を動かした結果です。
今後は、加工品(干物、はんぺん、かまぼこなど)にも、産地表示を実現したいものです(野菜やフルーツジュースでは実現している)。
----------------------------
グリーンピース発行 2011.10.6 メールマガジンより引用
昨日10月5日、水産庁がようやく動きました!
東日本沖の太平洋側で獲られる、魚介類商品の産地表示を「水揚げ港」ではなく「漁獲海域」に徹底するよう求める通知を出したのです。
産地表示はこれまで、水揚げ港や曖昧な海域(例:「太平洋」など)の表示が認められていましたが、今回の通知で、その魚が実際にどの海域を泳いでいたかを、購入時に見分けることができるようになります。
グリーンピースは福島第一原発事故以来、海洋調査を独自に実施し、その結果をもとに日本政府に
・スクリーニングの強化
・暫定規制値の見直し
・産地表示の改善
を要請し続けてきました。
また、大手スーパーを訪問して、放射線値測定や産地表示の改善を求めると共に、講演会やお魚ツイートなどを通じ、みなさんと一緒に、政府や大手スーパーに対して、声を挙げてきました。
放射能汚染のない魚を
今回の政府発表は、グリーンピースとみなさんの声が実った大きな第一歩です。
しかしまだ問題は山積しています。
・水産庁の通知に強制力がないため、産地偽装をしても罰則がない
・東日本沖の太平洋側に限定されている
さらに、地域の漁業復興を支援し、消費者の安全を確保するためには、
・魚介類のスクリーニングの強化
・放射線測定の分析結果の詳細を、購入時に消費者が分かるように表示する
・暫定規制値でない基準の策定をする
ことも重要です。
みなさんもぜひ、お魚ツイートに参加したり、スーパーの「お客様の声」用紙を使って、店舗に呼びかけを続けてください。
放射能汚染のない魚を